出典:日本の歴史①日本史誕生・佐々木高明著・集英社刊
日本史誕生:21~17頁
第1章 日本列島の旧石器時代
1 旧石器文化の探求―縄文以前にさかのぼる
「写真」槍先に使われた尖頭器
北海道湧別遺跡出土
北海道家庭学校
日本列島において、人類の生活がはじまったのは、いったいいつごろのことだろうか。
この問いに答えようと、明治時代以後、N・G・マンロー氏をはじめ
喜田貞吉氏、
大山柏氏、
直良信夫氏など
数多くの研究者がさまざまな努力を傾けてきた。
それにもかかわらず、日本列島における人類の生活の痕跡が、
確かな証拠で示せるのは、縄文時代までだと長いあいだ考えられてきた。
私も学生時代に
「日本列島では縄文時代より以前には人間の歴史はない」
と教えられたことを記憶している。
日本列島において、縄文時代より以前の時期、
地質学の分類でいえば更新世(表1 参照)の時期に、
人間の営みのあったことがはじめて明らかにされたのは
一九四九(昭和二四)年の岩宿における
「旧石器の発見」であったことはよく知られている。
「写真1」岩宿遺跡の遠景と発見された尖頭器
中央の低い部分が、旧石器の発掘調査の行われた切通し。
1949 年に相沢氏が発見し、旧石器発見の端緒となった尖頭器(長さ7cm )。
明治大学考古学博物館。
石器は相沢忠洋記念館。
『参考ブログ』
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